忙しい日々の中でほっと一息つきたい時、ゼラニウムの芳醇な香りが心を豊かに満たしてくれます。フローラルで華やかなこの香りは、不思議と気持ちをリフレッシュし、ポジティブな気持ちを後押ししてくれるのです。ゼラニウムのバランス効果、そして日々の生活に活かせるおすすめの使用方法などをご紹介します。
Table of Contents
ゼラニウムの香りとは?基本情報
ゼラニウムの香りは、花々の中でも特にフローラルな香りを持つことで知られています。バラのような伝統的な香りとは異なり、ゼラニウムは独特のフレッシュで生き生きとした香りが特徴的です。心を満たすようなやさしい香りは、忙しい毎日を豊かにする力を持っています。香水やアロマオイルとしての採用も多く、日々の生活の中で自然とその香りに触れる機会も増えています。この章では、ゼラニウムの香りに焦点をあて、その基本的な特徴と魅力を掘り下げていきます。
ゼラニウムの由来と歴史
ゼラニウム(Geranium)は、植物の一種で、南アフリカが原産地で多くの品種がありますが、ヨーロッパ、特にイギリスで人気を博しました。17世紀にヨーロッパへ持ち込まれ、その美しい花と香りが評価されました。ゼラニウムは特にビクトリア時代に非常に人気があり、庭の装飾だけでなく、室内装飾の一部としても用いられました。また、多くのエッセンシャルオイルにおいても使用される香りであり、香料としての重要な役割を担っています。ゼラニウムのフレグランスは、バランスと和やかさが求められる環境でのリラックスに適しており、穏やかながらも深い印象を与える香りをつくりだすために大切にされています。
ゼラニウムの種類と香りについて
ゼラニウムは、フウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の多年草で、日本ではニオイテンジクアオイとも呼ばれています。ゼラニウムには多くの品種があり、エッセンシャルオイルとしては主に、ローズゼラニウムとブルボンゼラニウムの二種類があります。学名は同じでも産地に違いがあり 「ローズゼラニウム」はエジプト原産で 、「ブルボンゼラニウム」はレユニオン島やマダガスカル原産のものになります。香りにも違いがあり、ローズゼラニウムはバラの様な香りを思わせ、ブルボンゼラニウムはフローラルの香りにややミントのようなグリーン調の香りが加わります。
RECORMのおすすめ商品
ゼラニウムの基本情報
学名 | Pelargonium graveolens (syn:Pelargonium asperum) |
科名 | フウロソウ科 |
抽出部位/抽出法 | 花・葉/水蒸気蒸留法 |
主な産地 | マダガスカル、レユニオン島、エジプトなど |
主な成分 | シトロネロール、ゲラニオールリナロールなど |
香調 | フローラルノート(ミドルノート) |
香りイメージ | ローズゼラニウム:バラの様なフローラルの香り ブルボンゼラニウム:グリーンフローラルの香り |
ゼラニウムの香りがもたらす効果とは
ゼラニウムには、フローラルで穏やかな香りが特徴とされ、多くのリラクゼーション効果が期待できる香りです。生活環境にさりげなく溶け込み、私たちのこころを穏やかに潤すことができるゼラニウムは、忙しい日々の中で小さな幸福感を運んでくる存在でしょう。そんなゼラニウムの香りがもたらす効果を詳しく見ていきましょう。
ストレスと不安の軽減
ゼラニウムの香りは、心を落ち着かせる効果があるとされています。ストレス緩和に貢献していると考えられる主要成分のセルボノールやゲラニオールは、香りの成分として精神を落ち着かせる作用を促すことで知られています。また、リラクゼーションを深めるリナロールや、心地よい眠りをサポートする効果があるとされるミルセンなど、ゼラニウムのフレグランスは心理的な負担を軽減し、ストレスに対する耐性を高め、心身の調和を整える助けになるのです。
様々なバランス作用が魅力
ゼラニウムは皮膚の状態を改善したりスキンケアにも効果的とされ、肌のバランスを整えるために用いられることがあります。抗炎症作用や抗菌作用を持つとされ、ニキビや皮膚炎などの皮膚トラブルの緩和に役立つとされています。また、月経周期や更年期などのホルモンバランスによる感情や気分の変化をサポートし、ポジティブな気持ちにしてくれる香りであることも魅力です。その独特のフローラルで心地よい香りが、心を和ませ、幸福感を高める効果があると言われています。
自然な虫よけとしても
ゼラニウムは美しさだけでなく、多様な健康や生活の場面で役立つ植物として重宝されています。ゼラニウムには自然な虫除け効果があり、ガーデニングや家の周りでの使用に適しています。ゼラニウムのエッセンシャルオイルはスプレーやキャンドルにも利用され、化学物質を使用しない自然な虫よけの代替品として人気があります。
フレグランスにかかせないゼラニウム
ゼラニウムのフレグランスは、その魅力と多様な役割で広く評価されています。ここでは、ゼラニウムの香りがフレグランスとして持つ主な魅力とその役割を詳しく見ていきましょう。
リッチで甘さと爽やかを併せ持ったフローラルの香り
ゼラニウムは芳香が強く、バラに似た華やかで甘くフローラルなノートとシトラスやミントに似た爽やかなノートが組み合わさっています。この複雑で層のある香りは、フレグランスに深みと豊かさを加えるために用いられます。男女問わずに好まれる汎用性の高い香りであり、単独でも他の香りとのブレンドでもその特性を活かすことができます。特にローズやラベンダー、シトラス類と組み合わせることで、より洗練された香りを作り出すことが出来ます。
多層的な香りと持続性
ゼラニウムは香水の調合において非常に価値の高い成分とされ、多くの高級香水に採用されています。ゼラニウムは甘美でフローラルなトップノートから始まり、次第にスパイシーかつハーバルな中間ノートへと展開します。このような香りの変化は、香水に複雑さと深みを与え、香りが変わることで使う人を魅了し続けます。また、香りの持続性を高める効果があり、長時間にわたって香りを楽しめるので非常に重宝されます。
おすすめの使い方とブレンドレシピ
ゼラニウムは、暮らしの様々なシーンにおいても使いやすい香りです。単独でも華やかで柔らかさのある香りも楽しめますが、他のエッセンシャルオイルとブレンドすることで、一層豊かで多層的な香りになります。ここでは気軽に取り入れられる使い方をご紹介します。
リラックスタイムの演出に
お部屋でゼラニウムの香りを使うと、優しいフローラルの香りが広がり日中の疲れを癒やしリラックスすることができます。小皿やストーンにオイルを数滴垂らしてお部屋に置くことで、穏やかな環境を作り出し、作業効率の向上にもつながるのでおすすめです。自宅でゼラニウムの香りを活用することで、日々のストレス解消に役立てることができるのです。
おすすめブレンド:芳香浴に
ゼラニウム×ベルガモット
華やかなシトラスノートのベルガモットと合わせることで、より爽やかなフローラルの香りを楽しむことができます。リビングに香りを広げることで、暖かな雰囲気を作り出し、心を落ち着かせ明るい気分に導いてくれるでしょう。(おすすめブレンド比率/ゼラニウム2:ベルガモット3)
スキンケア、マッサージオイルとして
マッサージオイルを始め、ローションやバスオイルに数滴加えることで、日々のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
おすすめブレンド:マッサージオイルに
ゼラニウム×ラベンダー
ラベンダーとゼラニウムは、ストレスなどからくる精神的な緊張を解放し、深いリラクゼーションを促進します。また皮脂バランスを整え、炎症や刺激を静めたり再生を促してくれるため、スキンケアとして優れた効果を発揮してくれるでしょう。マッサージオイルとして1~2%濃度で混ぜて全身を優しくマッサージすると良いでしょう。(おすすめブレンド比率/ゼラニウム1:ラベンダー3)
いかがでしたか?ゼラニウムの華やかで幸福感のある香りは、生活の中で感じる小さな幸せの一つであり、心を満足させる源泉となってくれるでしょう。日々の生活に取り入れる価値のあるエッセンシャルオイルとして活用してみてはいかがでしょうか。
コメント